こんにちは、Kです。
タイトルだけ見ると怪しげな感じですが、ホリエモンこと堀江貴文氏が23人の専門家(大学教授や医師)から得た最新の知見を、わかりやすく解説している本になります。結構驚くこともあったので、簡単に紹介しようかなと思います。Amazonのリンクはこちら!
印象に残った本の内容をざっと列挙すると
・糖尿病はやばい:日本人60-70歳代の15-20%が罹患しているが、100歳以上ではほぼ見られない。
・SGLT-2阻害薬は糖尿病のみならず、心・腎保護作用を有し、心不全or腎臓病の死亡率を下げる。
・HAL(Hybrid Assistive Limb、装着型サイボーグスーツみたいなやつ)の実用化へ向けて開発が結構進んでいる。介護者の負担軽減だけでなく、フレイル(筋力低下)状態の高齢者のリハビリにも応用できる。
・人工冬眠が、救命救急や宇宙旅行、食肉の品質維持に応用できるかも?(冬眠状態にしてしまえば、エネルギーの消費が通常時の100分の1になるので、細胞の老化が抑えられる)
・意識の機械移植(“電脳化”的なやつ)の研究がマウスで行われていて、近々サルでの実験もされる。
・がん治療のあれこれ:胃がんの99%はピロリ菌、HPVワクチン打とう、大腸がん検診は毎年受けよう
・6-7歳時点で、ある程度歯並びは予想できる。(小学校入るくらいには歯列矯正が必要か確認)
・難聴は、認知症とうつ病発症に寄与する。
・低用量ピルのススメ:避妊目的だけでなく女性が社会進出して仕事をバリバリやれるようにするうえでも重要。(月経困難症の人は子宮内膜症の発症リスクが高く、子宮内膜症は不妊や卵巣がんのリスクとなるそう)
・不妊の原因の半分は男性にある。
とこんな感じになるだろうか。
私自身、研修先の病院で胃カメラを受けたことがあり萎縮性胃炎(ピロリ菌感染があると見られる所見)はなかったものの、早速以下のサイトでピロリ菌の検査キットを注文しちゃいました笑 歯列矯正は一昨年くらいまでやってましたし、自費でHPVも2回打ちました(3回目も打つ予定です)。SGLT-2阻害薬も自由診療で”痩せ薬”として注文できるしで意外とやれそうなことも多いなと感じました。(結構高額ではありますが…)
新しいタイプの抗がん剤であるADC(Antibody-drug conjugate, 例:エンハーツ)や没になった認知症治療薬であるアデュカヌマブ(最近、レカネマブという薬が承認されましたよね)の話も出てきて、大学の薬理学の授業を思い出して少し懐かしくなるのと同時に、めっちゃ詳しいなと思って驚きました。
この本は、ホリエモンがChatGPTやゴーストライターを使わずに熱量込めて自分で書いたそうですが、あまり売れ行きは良くなかった(ので今後はChatGPTをやっぱり活用する)と何かの本・動画で話してましたが、個人的にはびっくりすることが多くてとても面白かったです。興味のある方はぜひ!!
(余談ですが、ホリエモンが運用している予防医療普及協会のサイトを覗いてみると、色々なことに取り組んでいて普通にすげえなと僭越ながら思いました。)